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「おい転校生。貴様は言ってはいけないことを口にした。そういう自覚はあるか?」
「な!なんだよ諒⤴︎︎別にぃ⤴︎︎出てやっても⤴︎︎良いだろォ⤴︎︎固いこと言うなよ⤴︎︎もぉお⤴︎︎」
それはお前が決めることじゃないだろ⤴︎︎
あ、やべえうつった。死にたい。
そんな俺たちの一連の流れを見て、
「エッッ諒。お前俺の代わりに出てくれんのか!!?」
なんてキラキラした顔で紅潮した顔を向ける春川。
こんな時に言うのもなんだが、こいつは何故か俺にも懐いていやがる。
春川の前髪を掴んで、近すぎた顔の距離を遠ざけると、俺はため息をついた。
「……はァ〜〜〜〜〜〜〜…しょーーーがねェなぁ〜〜〜〜」
なんやかんやで面倒見のいいお兄ちゃん体質な俺である。
「ちょ、諒ちゃん!!?ほんとのほんとにいいの!?」
西山が顔を強ばらせて俺に聞く。
でもここで俺が出ないと、他の奴らが犠牲になるんだよなぁ。
「いいぞいいぞ。俺と転校生が出てやんよ」
男は度胸だこの野郎。
いつの間にか俺を後ろから抱きしめてた春川をベリリッっと剥がして、床に投げたのち、俺はその上に座ることにした。
その後はトントン拍子に競技が決まっていき、俺は春川にジュースを奢ってもらうという約束をこじつけた。
✽✽✽✽✽✽✽✽
「諒!このジュースでよかったか!?」
「おうおうお疲れ。よくやった春川___________っててめぇ!!!!!!
コレ、いちごオレじゃなくて牛肉ジュースじゃねえかふざけんな!!!!!」
牛肉ジュースなんて初めて見たわ!!!
逆によくあったな!
「マジか!悪い!」
「くっそ素直だな!もういいわありがとな!」
✽✽✽✽✽✽✽✽✽
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