クラスマッチ準備期間だネ

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クラスマッチ準備期間だネ

クラスマッチの出場競技もそれぞれ決まった。 今日から始まるのはクラスマッチの飾り付け、出る種目の練習などの準備である。   「春川ァ!!!おめ、最初は右足からだって言ってんだろーが!!!何回目だこれ!!!」 「右とか左とか細けえことわっかんねえよ!お前が俺様に合わせる努力をしろよ!!!」 「なんでかたくなに合わせようとしないの!!?お前俺の事嫌いなの!!!???」 「…………悪い」 「いやそこだけガチになんなよ」 春川とクラスメイトが出る二人三脚の練習の光景。楽しそうな光景に思わず爆笑する。 ちなみに俺と転校生が出る借り人競走は、出題お題が当日になってからしか分からない。 だからぶっつけ本番で望むしかないのだ。 さらに言うと俺はまだ転校生を許していない。 いつまでもいつまでも根に持ってやる。あのあんぽんたんめ。 「りょーーーーちゃーーーん!!!」 「おべらぉッ!!!」 「エッ……抱きついただけでそんな不思議な声出る?」 「ぼぇっごっほごほぬッ……殺すぞ」 たった今、俺を生命の危機に追いやった残虐な男である西山は100mとリレーに出場する。 見事な安全パイだ。スタートした時派手にすっ転べば良いのに。 「あれ諒ちゃん。転校生は?」 「あんな外道知らん。俺は1人で生きていくんだ」 「またどっかで揉めてんのかな〜」 俺の話をスルーし、顎に指を添えて辺りをキョロキョロ見回した西山は、ある一点を見つめるとサーっと顔色を青くした。 「……揉めてらァ」 「…アッソウイエバボク、ハルカワニヨウジガアッタンダージャアナニシヤマー」 後ろをくるりと振り向くと肩を掴まれた。 「逃がさないぜ諒ちゃん」 顔を後ろに向けると、目が据わった西山君がこちらをみてそう言った。
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