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教室に戻ると、隣の席の男が話しかけてきた。
「ねえ……友達にならない?」
妙にねっとりとした声色で言う。
いや、
「遠慮しておこう」
「「……………………」」
「…え???いやごめんごめんちょっと待って?え?そこは、『いいよ』って言うところだよな?違う?どうした?俺の何が気に食わなかった?」
「いや、なんか話しかけ方が嫌って言うか……とにかくすまん!!!無理だ!他を当たってくれ」
「えーーー!!!?」
あまりのうるささに耳を塞ぐ。
何だこの喧しい男は。
「なになに!?その蔑んだ目は!?喧しくしたのそちらさんだからね!」
隣の男がギャーギャー喚いてると教室のドアが開いた。
ガラッ
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