1194人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
入学から1ヶ月。西山と共に行動することが、俺のデフォとなり、渋々ながらこいつと『友人』という関係を築いている今日この頃。
❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂
ある日、
ガラッ
「りょーーーーーっちゃーーーん!!」
「去れ」
気持ち悪いくらい口角が上がってる西山が
俺のところに突進してきた。
「聞いて聞いて!!!明日!!転校生が!!!来るらしいよ!!!」
「今の時期にか?」
「今の時期に!!」
「珍しいこともあるんだな。…………なんでそんなにテンションが高いんだ?」
まるでネッシーを発見したようだなと伝えると、一瞬複雑そうな顔をした西山は、経緯を話してくれた。
「実はな……俺の求めていた人物が来るんだよ……フハハハハハ!!!副会長に気に入られてそっから他のキャラにも好意を向けられて、王道の総受けになる人物が!!!!!!最高だ!!!世界は美しい!!諒ちゃんもそう思わないか!!?」
「ちょっとわかんないですね」
「敬語やめて!!!!!!!!!!!!」
西山いわく、物凄いフラグ建築士が来るらしい。
「どこのクラスに来るんだ?」
「ドュッフフオホホ…それがな、このクラスなんだよ!!!」
気色の悪い笑い方をしながら、此方を指さしてそう言った西山の顔がうざくて、俺は思わずコブラツイストをしてしまった。
❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂❂
最初のコメントを投稿しよう!