エピローグ

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エピローグ

その日、私はオキアミを大量に蓄えて、未だブリザードが吹き荒れている『イーストアイランド』に帰って来た。 私達の巣に戻ると、ダグラスはまだ私達の卵を足の上の方卵嚢(ほうらんのう)に載せて温めている。 「ダグラス、どう? まだ生まれない?」 ダグラスが私を見つめて微笑んでくれた。 「ミグ、お帰り。さっき卵の中から“カンカン”って音が聴こえた。もう生まれると思うよ」 私が卵を見つめると、卵の横に少し亀裂が入ったのが見える。 その瞬間だった。その亀裂から黒いクチバシが飛び出した。そして卵の上方が外れ、小さなペンギンの子供の顔が現れた。 その小さな顔は首をブルブルと振ると私を可愛い顔で見つめてくれている。 「初めまして。私達の娘! スホーイ! 私がママよ!」 FIN
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