鏡の中のわたし。

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 そんな彼が突然学校に来なくなった。  わたしはこれで開放される、という思いと、なにか物足りない、って思いと。  変だけど、そんなきもちだった。    一人でいるのが孤独だとか、そんな風に感じてはいなかった筈だ。  そんな感情なんて、とっくに無くした筈なのに。  違う……。  扉の向こうに閉じ込めたのに。  寂しい?  おかしい……。  気になる。  なんで?  閉じ込めた筈なのに。  漏れてくる……。  もっと大きい扉で閉じなきゃ……。  漏れてくる……。  もう。だめなの?    もう二度と、あんな思いは嫌なのに。  記憶の彼方に封印した筈なのに。    ソウ、ダカラモウワタシハヒトヲスキニナラナイ。
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