introduction

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   自分に何かフェチがあるとすれば、それは間違いなく『左利き』だ。  別に匂いを嗅ぎたいとか舐めまわしたいとかではない。今のところ。  左手で器用に、とても綺麗な文字を書く航太(こうた)を講義室の左斜め後方の席からじーっと見つめる俺は多分結構危ないとは思うが。
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