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少年の頃、私は国王陛下より、魔王を倒すという役目を頂戴し、”勇者”の称号を授けられた。
当時、魔王はわが国だけでなく、世界中で怖れられる存在であった。
”勇者”を拝命することは、世界中の少年たちの憧れであったと思う。
その役目を仰せつかって数年後、私はついに、それまで誰もなしえなかった事を達成した。すなわち、魔王を倒したのである。
世界中が私を「世界の救世主」と呼んだ。
これで世界は平和になった。
そう思っていた。
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