さあ黒歴史よ、私にかかって来なさい!

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 ある日の授業中でのこと。 「ここはアレがソレになってコレがアレになるんだ。その現象を『ダークマター現象』って言うんだ。よーく覚えとけよ」 「……」  私は、先生が言ったことを黙々とノートに書き写していく。   周りのクラスメイトも、黙々とノートにペンを走らせていた。  この授業の担当の先生は、やや厳しめの男の先生だったため、皆静かだ。  正直言うと、私はこの静かな感じが嫌いだ。逆に落ち着かない。集中出来ないの。  集中、集中するんだ私……。下手なことすれば先生に怒られるぞ。  あーダメだな、こりゃ。なんか変に力が入っちゃう。早く授業終わんないかな……。  そんなことを考えながら授業に集中出来ないでいると、   『毎日がエブリデイだったら良いのになぁ』 『毎日が毎日ってなんだよ……』 突然、昨日見たアニメのワンシーンが頭の中に流れ込んで来た。  え? ちょ、私ってば何考えてんの!? ダメ! 集中しないと!  そう思って、どうにか頭の中に流れてきた物を消し去ろうとしても、容赦なくそのシーンが流れ込んで来る。 『毎日がエブリデイだったら』  私は、手で口元を押さえ震える。 『毎日がエブリデイ』  ダメ……こ、こんなところで……。 『毎日が』  こんな、こんな……。  私は、口元を押さえている手に力を込め、込み上げる感情を必死に抑え込もうとした。しかし…… 「……ぷっ、あははははは!!」 我慢の限界が訪れ、私はそれを抑えることが出来ず、思いっきり笑ってしまうのだった。  突然の私の可笑しな行動に、ザワザワと騒ぎ出す教室。 「あ……あ……」  絶望する私。  ……やってしまった。  私は授業中に、思い出し笑いをしてしまったのだった。
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