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最後の茶封筒が届いたのを機に、これまでに届いた茶封筒を全て処分した。
全てを水に流すことは出来ないけど、もう終わったことだと自分なりに決まりを付けたつもりだ。
あれから、優響とはこれと言った進展はない。
一緒にいることもあまりなくなり、会話も無駄にしなくなった。
かと言って、関係が悪化したわけではない。
何も言わなくても分かると言うか、気持ちが何となく伝わると言うか、言葉にしなくても不安にならない関係になったとアタシは感じてるし、以前よりも良い関係になったと思ってる。
平穏で穏やかな毎日を過ごしている。
アタシはもうひとりじゃない。
アイツもいるし、友達もいる。
アタシを変えてくれたのは、アイツだったし、友香や由芽だった。
こうして笑顔で過ごせてる当たり前のことが、幸せに思う。
でも、やはり気がかりなのは、アイツが東京の大学に進学すること。
アイツはずーっと何か言いたげで、でもここまで何も言ってはくれなかった。
アイツのことだからいろいろ思案はしているんだろうけど、やっぱり言葉にするのは難しいみたい。
アイツらしいと言えば、アイツらしい。
ま、それがアイツだから…
この先も面と向かっては言ってこないかもしれない。
アタシは今のうちから、密かに準備している。
アイツがいない毎日の過ごし方を…
大学に行く4年間、もしかしたら就職もこっちには帰ってこないかもしれない。
待ってるなんて、言えない。
かと言って、追いかける勇気もない。
一緒に居られる時間は残り少ない。
卒業後どうなるかなんて分からないし、先が見えない。
だから、アタシも先を見据えて考えるしかない。
そして、自由登校に入った。
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