最後の団欒

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最後の団欒

沢山の冷凍保存用とお惣菜を手に、優一と秀一は帰って行った。 帰る前に明日、昼過ぎにお互いの奥さんを寄越す事と、仕事終わりに顔を出すと二人で話し合いをしてから帰って行った。 「忙しくなってしまったね、明日。無理はしないでよ?」 お風呂上がり、コーヒーを飲む愛子に話す。 今日は暑いから冷たいジュースにしようかと言うと、愛子は熱いコーヒーを飲みたいとリクエストしていた。 「久し振りに美容室に行くでしょう?折角綺麗になるのだから子供達にも見せたいのよ。」 と愛子は悪戯っぽく笑う。 「希望はある?髪型。」 コーヒーを飲みながら隣に座り聞く。 「ううん、長くなったから10センチ位切ってもらえたらいいわ。ひとつに縛れたらいいから…。うん、でも折角だし、しばらく縛れなくてもいいからもう少し短くしようかな?夏が来るし。」 「そうだね?横だけ止めていた事あったよね?あの髪型好きだったな。」 「そう?じゃあ、そうしようかな。」 微笑んで愛子は髪の毛先を触りながら答えていた。
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