女同士の…。

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女同士の…。

帰宅して食事の支度をする。 見える位置のリビングのカーペットの上で、秀一は最近お気に入りのミニカーで遊んでいる。 3時に仕事を終えて、保育園に迎えに行き、買い物をして帰る日もあれば、雨だったら真っすぐに帰宅する日もある。 上の二人の子育ては店長という役職にいたから、時間も5時や6時上がりだったり、遅番があったりで、秀一程のんびりした親子の時間は取れていなかった。 正直、あの頃は若かったから出来たと、今は思う。 家事をして育児をして、仕事に行って、勿論、夫の協力があっての事だが、それでも年齢が上がると体はきつい。 体は丈夫な方だと思っていた愛子だが、最近は疲れも取れなくなって来た。 ーー「余裕ですか?」 あの言葉に感謝してるだけ、と答えてそれも勿論本当だ。 拓巳に感謝をしているだけだ。余裕などはない。 余裕所か、わざわざ好きだのなんだのと喧嘩を売られても、相手にしている暇さえもない。 (もうね…疲れてるのよ。若さがあると思うならおばちゃんに本気にならないでよね。) 秀一を見て笑顔を見せる。 (まったくもう!拓巳さんも隙があるんじゃないの!) 理不尽な文句の矛先を拓巳に向けながら、今日の夕飯の献立は拓巳の好きな物だった。
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