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退院時に抜け出せるかどうかわからなかったけど、ロッカーにこっそり用意した、花束を持って病室へと向かった。
「ユノヤ、退院おめでと!!」
「ありがと、ジェジュア。ジェジュアのおかげだよ。」
「そんな//当然の事したまでだよ、、」
「忘れ物ない?あ、でも忘れ物あっても僕が預かっておくから大丈夫か(笑)」
「これ、、、」
「、、え?」
「俺の住所。ここ出たら会えなくなるだろ?」
「、、実家に戻ったんじゃなかったの?」
「まぁ、ね。一人暮らしする為に部屋借りて、引っ越してすぐこんな事になっちゃったから、部屋がどうなってるか分からないけど、ね」
ふと、むかしのユノの部屋を思い出し
「そっか。じゃ、片付けに行かなきゃね」なんて、自然と口から溢れた。
「あぁ。待ってるよ(笑)」
ユノを見送り、さっと、サンドイッチをつまみ、仕事に戻った。
「チャンミン先生、ありがとうございました。お陰で見送れました!」
「そっか、それは良かった」
午後の診察は、混み合うことなく順調に進み、いつもの定刻通り終わった
仕事帰り、なんとなくスーパーに立ち寄り、食材を買った。
「、、退院したとはいえ、流石にアルコールはダメだよねぇ、、」
退院祝いにと思ったけど、、、
手に持ってたアルコールを棚に戻した。
あれ、、?この住所、、うちの近くじゃない??
忙しくてちゃんと見てなかったメモをマジマジと見つめる
あ、やっぱり、、
書かれた住所を辿ると、やっぱり家の近所で、、目と鼻の先。
たまたまかな、、?
まぁ、これでいつでも会えるかも??なんて、思いながらチャイムを鳴らした
ピンポーンー
「、、はい」
「ユノ、、!!」
「ジェジュア!!来てくれたんだね?!」
「、、うん。ご飯は?」
「、、まだ、、」
「良かった!」
「、、ぇ?」
「退院祝い!」
そう言ってスーパーの袋を顔の前に掲げた
「マジで?!ありがとうーー!!もう、おなかペコペコ!」
「ふふ///キッチン借りるね?」
「どうぞどうぞ!」
案内されたキッチンで手際よくご飯を作っていくー
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