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〜標的〜
何かにつけて、ユノは僕を誘った。
嫌だとか断ればそれまでだったかもしれない、、
でも僕は、、断れなかった。
、、と言うか、人と積極的に関わって来なかったから、どう対応して、どう断ったらいいのかさえ分からなかったからだ。だからやっぱりここでもなすがまま。
でも、不思議とユノの隣にいると、笑ってるし、キラキラした仲間に入れたんだと勘違いしてしまいそうになる。
僕とユノが一緒にいるのが面白くない奴もいるだろう。態度を見ればすぐに分かる。
廊下で態と脚を引っ掛けたり、ゴミをぶつけられたり。
中学に上がった時もそれに近い事はされた事があったけど、無反応だったから、いつの間にか相手にされなくなった。
今回もそう、そう言う事をやる奴は、大抵反応を見て楽しんでたりする。だから、反応しなければ、そのうち無くなるだろう。
「大丈夫か?!ジェジュン!」
「、、別に。」
ーどうせいつもの事。
「血が出てるじゃないか!!」
「、、、、」
「保健室!!」
「、、ぇ?ちょ、、っ、、と!!」
気が付けば、ユノに抱き抱えられ、保健室にいる。
「だいぶ血が出てるわね、、」
「大した事ないです、、」
「ちゃんと手当てしとかないと、ばい菌が入って大変な事になるわよ!」
「、、はい」
「さ、これでOK!ユノ君、手貸してあげて?」
「はい。立てるかジェジュン?」
パシっー
「、、大丈夫だから」
差し出された手を僕は振り払い、脚を引きずり保健室を出た。
「ちょ、、!ジェジュン!!」
今回は長いな、、
無反応を貫き通してるのに、日に日にエスカレートしていく行為。
痣や傷が消える前に新しい物が出来るー
ーふと、気づいたんだ。
ユノの側にいるからだと。
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