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 お弁当を食べたあとの授業というのは即刻中止すべきだと思う。昼寝をさせる学校があるっていうのに、高校ではその限りじゃない。  生産性がさがるのに授業するなんて阿保だ。  今日もこんなにいい天気。あくびしか出ず俺は半眼になって、何となく窓の外を眺めた。  すると遠く――たぶん、上の方から――甲高い音がしてきた。それは段々と近くなってきて、やがて轟音となる。  ドンっ、という音が響いたかと思うと大きく建物が揺れた。  授業どころじゃない、みんな窓の外を見た。轟音のあと、クレーターができていた。砂埃で中心がよく見えない。  女子の一人が「人がいる!」と叫んだ。俺はそのとき嫌な予感がしていた。  次の瞬間、砂埃の中心人物と目があった。  そこから、あっという間に中心人物が教室の中に、まさに転移や瞬間移動という言葉があう――目の前にいた。  俺の机の上に、八頭身の浅黒い肌をした美人が突っ立っていた。 「はっ、えっ、誰!」 「私だ……!」  美人は自信満々に言い放った。
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