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キャシーはマーフィー先生に招待されたロックバンド部に入部する事にした。
早速、マーフィー先生は彼女にアコースティックギターを教えることにした。
「指はCコードを押すんだ。さぁ、弾いてごらん。」と言っていたが、キャシーは指使いが難しいせいなのか、雑音になっていた。
ビンボンバンビン、ビェーン
「こう?」
「違う。こうだ。」
ビンボンバンビン、ジャーン
マーフィー先生の指を見ながら、一本ずつギターのコードを押さえた。
ビンボンバンビン、ビェーン
でも、どうしてもマーフィー先生の通りに音が出来なかった。
「何で!!!!!!What!?Why!?」
「違う。キャシー。こうするんだ。」
ビンボンバンビン、ジャーン
もう一回、指を押さえて弾いたけど、上手く出来た。
ビンボンバンビン、ジャーン
「違う。これはFコードだ。」
「もう、なんだよ~!!」
「アコースティックギターは君のためのものなんだ。」
「ボーカロだけでいいわ!!」
マーフィー先生はギターを掲げながら言った。
「ボーカロは足りている。足りないのは、アコースティックギターだ。他のバンドだったら、ボーカロはあるけれども....。」
キャシーは口ずさんでいた。
「あ........。その......。えーと、他に足りていないパートは?」
「ピアノなら足りていない。」
「じゃあ、ピアノにするわ!!私、小学生の時からずっとピアノを弾いているの!!!」
マーフィー先生は合点ポーズをした。
「分かった。君はピアノ担当にしておく。よし、明日はお待ちかねのオーディションだ。君は素敵なピアノ伴奏を聴かせてくれたまえ!」
「OK!分かったわ!」
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