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キャシーとマリアは家に帰る途中、マーフィー先生と会った。
「マーフィー先生!!さっき、怒鳴ってごめんなさい。“男のくせに知らない”って言うのは、あんまりにも、よろしくないので、心から反省しています。」
マーフィー先生も申し訳なく彼女に謝った。
「いいんだ。俺こそ疑って悪かった。さっき、ミセス・ブラウン先生に全部話を聞いたところなんだ。キャシー、マリア、ありがとうな。人の話を聞いておくべきだったよ。」
マーフィー先生はキャシーとマリアを抱き締めた。
その時、ジャック・マルソンとすれ違った。
マリアは気付き、彼を呼び止めた。
「ジャック!!!!」
すると、彼は振り向き、マリアの所に行った。
マリアは真剣に彼に話した。
「逃げてごめんなさい。告白は断るべきだった。ごめんなさい。あなたは彼女を作るには、もうちょっとふさわしい方で、ビッチの方に向いている。でも、心配しないで。友達になってあげる。お互いのことを理解したら方がいいと思うよ。」
ジャックも申し訳そうに言った。
「そっか。僕もごめんな。体目当てで、つい、彼女が欲しくなっていたんだ。お互いをもっと知るべきだった。」
マリアはジャックの額にキスをした。
「その方が良いわ。」
ジャックは「ありがとう」と言って、バスに乗った。
バスの窓を見上げて、彼女は手を振った。
ジャックも窓際に映っている手を振って追い掛けているマリアの姿を見て、手を振った。
「Byebye.」
マーフィー先生とキャシーはバスを追いかけるマリアの姿を見て、一安心していた。
「これで一件落着だな。」
キャシーはマーフィー先生の目を見て頷いた。
「そうですね。」
キャシーは突然、何かを思い出した。
「あっ!!明日、オーディションだった!!忘れるところだった!帰って、練習しなくちゃ。」
マーフィー先生はやれやれと呆れていた。
「ピアノはいいけど、先ずは座学の宿題があるのでは?」
キャシーは焦って走って帰ろうとした。
「そうだね。生物の宿題をやらないと。ピアノしながら、宿題するから、じゃあ、また明日!!マーフィー先生!!」
マーフィー先生は走って帰る彼女の姿を見て、見届けた。
「頑張れ」
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