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第1音楽室はコンサートホールのようになっている。
ロックバンド部の各バンドは座席に座っている。
ロックバンド部は100人ぐらい所属しているのだ。
部活に関してはかなり定員割れが出来そうな多さなのである。
オーディションの応募者が15名。
かなりの倍率があるのだ。
キャシーはこう言った。
「 まだプログラム3番だよ?私は15番だから。」
マーフィ先生は恥じらいを知った。
「 そっか。まだ早かったんだ。」
「もう、あわてんぼう!!」
「すまない。」
3番の人はオペラ教室に所属していたせいなのか、甲高い声で奇声をあげて歌っている。
その甲高い声で奇声を上げているせいなのか、座席の後ろのステンドグラスが割り、ステージライトが点滅してしまう。
そのおまけで、鼓膜が破けてしまう。
「ミセス・ドーン先生みたいだ。」
横にいる眼鏡を掛けている女子がマーフィ先生に言った。
「先生、彼女はミセス・ドーン先生の娘のアリゲータですよ。」
「マジか。」
3番目が終わったところ、アリゲータは座席に戻った。
「...................凄く.............凄く良かったよ!オペラ学科だったの?」
アリゲータは甲高い声で言った。
「ありがとう~。マーシ~。オペラ教室3年間通っていたのよ~。今もここの学校に来て、オペラ学科に所属しているのよ~。」
彼女の喋り方もオペラだった。
彼女のビブラートが半端ない。
そのお陰で、彼女の喋り声も第1音楽室中に響いていた。
そして、ミセス・ドーン先生が第1音楽室に入っていく。
ドアが「バーーーーーーン!!!!!!!!」と響き、潰れそうになった。
「どうだった~??アリゲータ~!!!!!!」
アリゲータの母親であるミセス・ドーン先生の声が大きいので、ホール中に響いているのだ。
「結果はまだだよ~!!!お母さん~!!!!!!」
甲高い声のまま喋るオペラ娘。
しかも、ホール中に響くほど凄い声を出している。
これって、地声なのか??
まだ演じているように思える。
あっという間に、プログラム15番となっていたのであった。
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