第3話『オーディション大作戦!!』

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あっという間に、プログラム15番となっていたのであった。 もう、私の番が来たのだ!! 鼓動が早くなっていく。 ドクンドクンドクンドクンドクンドクン なぜなら緊張してるのだ。 係員がピアノの用意をする。 そう、ステージ上にピアノを設置しているのだ。 キャシーは自分が持っている楽譜をくしゃくしゃになるぐらい、ぎゅっと握り締めた。 キャシーは舞台袖のステージカーテン裏に隠れていた。 そこで横にいるマリアは小声でこう囁いた。 「キャシー。頑張れ!!」 キャシーは頷き、ロボットのような歩き方で、ステージ上に上がった。 マーフィ先生はカジュアルバックから、自分の楽譜を取り出して確認しようとしていたら、そこで異変が感じたのではないか。 『ロックでぶっ飛ばせ!』という楽譜があった。 これはどういうものなのか。 そのおまけにマーフィ先生の好みなのである ビートルズの『Hey Jude』の楽譜が無いのだ。 これはまさか!!!! どうしよう.......。 マーフィ先生の顔が真っ青になっていた。 つまり、キャシーとマーフィ先生の楽譜がすれ違っていたのだ。 キャシーはステージ上に上がって、舞台のど真ん中に来て、お辞儀をした。 観客者の盛大なる拍手をキャシーに送った。 パチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!! 焦っていたマーフィ先生も拍手を送った。 パチパチパチパチ!!!!!!!!!!!!!!!!! 「これより、プログラム15番目。キャシー・ルック『ロックでぶっ飛ばせ!』です。」 キャシーはピアノに向かい、ピアノのところにビートルズの『Hey Jude』の楽譜を差し込んだ。 マーフィ先生は座席から立ち上がろうとしていた。 これはまずい!! 「待て!待て!待て!」 審査員のおばさんは後ろを振り向いて、彼を睨んでいた。 「あんた、興奮しているけれども、大人しく聴いたらどう?」 「ち、違うんです!」と叫びながら、左手に 『ロックでぶっ飛ばせ!』の楽譜を持ち構えて、右手で振っていた。 キャシーは止めることなく、そのまま無視して、ピアノを演奏しようとしていた。
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