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マーフィ先生はステージ裏に急いで向かった。
マーフィ先生は体を縮み、腰を下ろして誰も気づかずにさっと行った。
「そこ、どいて。失礼!そこ.....」と言い、座席に座っている人の足をどけた。
キャシーはピアノの鍵盤に指を下ろして、ビートルズの『Hey Jude』を弾いた。
キャシーはその弾いている曲に対して違和感が感じたのだ。
キャシーは一瞬、伴奏を止めた。
観客者がざわめく。
第1音楽室の出入口のドア越しで、盗聴しているアマンダとボブがいた。
「あのキャシーはしくじったようだね~。マジで笑えるわ~。」
アマンダは魔女のような笑い方をしていた。
「その人の曲が聴きたいんだったら、中に入って聴こう。」
アマンダはボブの方に振り向いた。
「貴方、分からないわね。あのいまいましいロックバンドの先生がいるのよ!」
「そのロックバンドの先生はいるとは限らないじゃないか?」
「いや、必ずいるのよ!あの女2人と一緒にいるのよ!」
「それがどうした?」
「あのロックバンドの先生は私に目をつけられて、いじめてくるんだ!」
一体、何の恨みがあるのだろう........。
そして、キャシーはビートルズの『Hey Jude』を弾き続けた。
彼女は興味がなかったビートルズを歌った。
そう、マーフィ先生がビートルズを歌っているのを思い出す。
キャシーは涙を溢した。
なんだか..........辛い。
辛いよ。
でも、歌詞が分からない。
分からない部分は鼻歌で歌っている。
そうだ!!2曲目に『ロックでぶっ飛ばせ!』を歌えばいいんだ!
でも、楽譜覚えていない。
マリアは混乱していた。
「あれ?確か、キャシーはビートルズを歌えないんじゃ.....。」
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