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ギタリスト担当のマーフィー先生がキャシーにキャンパス内を紹介した。
キャシーはマーフィー先生に“ギターレッスン”を書かれた教科書を捧げた。
「こ、これ、サインしてください。」
マーフィー先生は呆れ返った。
「どうしたんだい?新しい教科書に落書きされたいのかな?」
キャシーは首を激しく振った。
「わ、私、Maxisのバンドのファンなので、まさか、マーフィー先生がMaxisのギタリストだったなんて思いもしなかったです!」っと必死に言いながらですキャシーは興奮しているせいなのか、顔がかっとなってしまったのではないか。
マーフィー先生は仕方ない表情でキャシーの“ギターレッスン”の教科書を取り上げ、マジックペンで
“Murphy Ranson”と書いた。
やはり、本物だ。本人だ。
間違いない。
“Maxis”のライブコンサートで、エレキギターをドラゴンのようにガンガンと弾き裂くマーフィー・ランソン。
80年代の革ジャンの服を身につけて、クシャクシャの頭を激しく揺らしているのがご本人なのだ。
振動で響き渡る爆音がコンサート中に響き渡る。
KISSと変わらないぐらいの有名なバンドの一員がここにいるなんて思いもしなかった。
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