負けました

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 入れる気持ちよさを知る前に、入れられる良さを知ってしまった。 「風呂、入るか?」  後から千坂の放ったものがあふれ出た。 「そうですね」  起き上がりベッドから降りた途端、足から力が抜けて床に座り込む。 「なんで……?」 「負担掛けたからな」  千坂もベッドから降りて俺の腰に腕を回して立たせてくれる。 「ありがとうございます」 「いや。俺のせいでもあるし。なんでもするから甘えろ」  その言葉に、俺は素直に優しいと思った。  だが、すぐにそれを後悔する。  風呂に連れて行ってくれたのはいい。一緒に風呂に入るのも、まぁ、いいかと許した。  普通に体を洗ってくれるだけでいいのに、肌に触れる手はいやらしく敏感な個所を撫でていく。 「や、もう無理ですって」 「乳首、かたくなってる」  両方の乳首を摘まんで動かす。散々吸われて痛むのに、じんと体の芯がしびれた。 「千坂さんが弄るからぁ」 「お、まだ元気だな」  そこを弄られたら自然と下もたちあがる。 「や、もう無理ですってば」 「そういって、さっきもできただろう?」  そんなふうに触られたら感じてしまうし、気持ちよさを知ってしまった体はもっと深くでつながりあいたいと望んでしまう。
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