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**** 「おはよ、きーちゃん。」 「あーちゃん!おはよー。」 学校生活、早くも1ヶ月が経とうとしていた。 前席の茜と仲良くなるのにそう時間はかからなかった。 今や、いつも一緒にいるペアだ。 美人で明るくて、本当に女の私でも惚れ惚れしてしまう。 当然モテるわけなのだが、彼氏はいないらしい。 私と言えば……。 全く運命の人とやらに出逢う予感もなく、相変わらず璃人に都合のいいように扱われながら高校生活を送っていた。 「きーちゃん、今日、放課後空いてる?」 「うん!どうしたの?」 「少し相談があって。」 伏せ目がちにそう言う茜。 何か深刻な事でもあったのだろうか。 「私で良ければ何でも言ってね。」 「ありがとう!」 その時だ。 廊下が何やら騒がしくなり始める。 ……何事? .
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