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……何て清々しい朝!!
家の前で大きく春の風を吸って、大きく吐いたその時だ。
ドンッ!
突然の衝撃で何が何だか訳が分からず、私はそのまま地面に叩きつけられた。
とりあえず、うん。生きてはいる。
「いててて……。わりーな。」
その声にハッと我に返ると、目の前に大きな手が差し出されていた。
どうやら、この男の人とぶつかって、私は転んだらしい。
「あ、ありがとうございます。」
何気なく私も手をやると、ひょいっと軽々私は起こされた。
「じゃ!急いでるから!また後でなー。
あっ!それと、もうちょい色気あるパンツ履いた方がいいんじゃね?……白にうさぎ模様って……うけるから。」
「へ!?」
さ、最悪だ。
顔を真っ赤にして何も言えない私をもう一度くくっと笑うと、男は走り去ってしまった。
……な、何なの!!
しかも、また後でって……どういうこと?
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