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これから通う新しい高校が見えてくる。
たくさんの生徒達が、正門で立っている先生に挨拶をしながら入っていく。
朝の勢いとは違って、緊張で身体がカッチカチになってきた。
……うぅ。緊張する。友達もちゃんと出来るかな。うん、きっと大丈夫だよね。
正門をクリアし、中へ入ると、これから１年お世話になる１年４組の教室へと足を踏み入れた。
既に、所々で楽しそうに話すグループを見ながら、自分の名前が書かれた席に着く。
「初めまして！よろしくね。」
席に着いた数分後。
前の席に来た春木 茜に声を掛けられた。
茜は、女の私でも見惚れてしまう程の美貌で、同じ歳だなんて思えない程、大人な雰囲気だった。
「あ、あ、よろしくお願いします。媛野 希子です。」
「あはは。何で敬語なの？クラスメートなのに。」
「そ、そうだよね。」
クスクス笑う茜は、やっぱり可愛くて。
……きっと、モテるんだろうな。
「おーい。席に着けー。」
すぐその後。
担任が教室へと入ってきた。
これまた塩顔のイケメンで。
きっと生徒から絶大な人気を誇る先生だろう。
その証拠に、イケメン担任の登場に
女生徒達は目を輝かせている。
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