マイ ダーリン✿

4/13
前へ
/17ページ
次へ
「これから1年間、担任になる原川 (さとし)です。よろしくなー。」 少女漫画なら ここでキラーンとでも描いてあるかのような白い歯をニッと見せて笑う。 「先生ー!何歳ですかー?」 「お?25歳だ。」 「彼女いるのー?」 「ははっ。関係ないだろ!」 既に男女構わず人気者。 飛び交う質問に、嫌な顔1つせず上手く交わす先生は天晴れだと思う。 「この後、学校集会があるから、体育館に行くぞー。話はまたその後でな。 じゃ、廊下に名前の順で並んでー。」 「はーい。」 皆、席を立つと廊下に出て行く。 「……有り得ないわ。」 「へ?」 私も廊下へ出ようと腰をあげた時だ。 前の席の茜ちゃんが難しい顔をして そう呟いた。 「どうしたの?」 「あ、いや。ごめんなさい。行こう、希子ちゃん。」 ……何だ?? めっっっちゃ意味ありげだったんですけど。 .
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加