マイ ダーリン✿

「くくっ。ぬあーーって何だよ。ぬあーー！！って。」

どこが壺だったのかよく分からないけれど、お腹を抱えてケタケタと笑われた。
実に不愉快である。

「そんな笑うなよ。怒ってっぞ、りーの知り合い。……えーーっと……お名前は？」

「希子です。媛野 希子。」

「可愛らしい名前だね。俺は璃人と同じクラスの鬼怒川(きぬがわ) 仁哉。よろしくね、媛野さん。」

「はい。こちらこそ。」

鬼怒川さんは璃人と違って良い人そうだ。
背は高くて、きっと何かのスポーツをしているであろう肉体。
THEスポーツマンみたいでカッコいい方だった。

……本当、最低男(璃人)とは大違い。