マイ ダーリン✿

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「お前。今、暇なの?」 「は?」 ……何でそうなる。 まあ、帰っても特に予定もないのだけれど。 「どうなの?」 「はい、めちゃくちゃ忙しいです。」 「そう。じゃあ、手伝って。」 「え。」 ……この人、人の話聞いてる!? 私、今忙しいって言ったよね?ね? 「くく。お前ら最高だな!……媛野さん、この後用事あるの?」 「……何もないですけど。」 「じゃあ、手伝ってやってくんね?りー、生徒会長なって、超忙しいんだよ。」 「……1年の私なんかが出来るでしょうか?」 「大丈夫、大丈夫!ちゃーんと媛野さんが出来ることしか言わないよ。なぁ、りー?」 「さあ。」 「お前もそんな虐めんなよ。可哀想だぞ。……それにさ。りーが女の子にこんな絡むなんて滅多にないんだ。」 「え?」 「何せ、りーは女嫌いだから。」 ……女、嫌い? 璃人は確かにイケメンだ。 モデルをやっていると言われても、納得出来てしまう。 証拠に、周りの女子達はキャーキャー黄色い声を上げていた。 そんな璃人は、女嫌い? 「余計なこと言うな、仁哉。」 「本当のことだろー?」 鬼怒川さんを睨み付けているが、鬼怒川さんは何の悪気もなさそうだ。 「……とにかく、生徒会室にちょっと来て。」 はぁ。と深いタメ息を吐いた後、私にそう言った。 「……分かりました。」 こうして、何故か私は璃人のお手伝いをしに、生徒会室に向かったのだった。 .
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