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第二話 入部
俺は今、断ったよね?あれ、断らなかった?俺「スポーツ嫌いです」って答えたんだけど。すると、赤毛の子が口を開いて
「うち、文化部なんだけど、毎年スポーツ嫌いな人誘っているんだよ。」
wow、やらかしてしまった。でも、今からならどうにかなる。今から入部しないって言えば許してもらえるかもしれない。
「すみません、ぼくは部活に入らn」
言おうとしたときに寒気が感じた。一瞬体が震えて後ろを振り返ると、スポーツ系のあの男がこちらを蛇のようにじっとみている。その目は「入らないって言おうものなら消すぞ」と言わんばかりの目つきでこちらを見ている。いや、殺意やばいんですけど。
「は、入らないって選択肢はないですよねーははは、、、」
苦笑いしてそういうことを言うしかなかった。俺に度胸があれば断れた。が、そんな度胸があるなら最初からここにいないかー。僕は少し後悔している。とはいえ、入ると決めてしまったらやるしかない。
さあ、もうこの数秒間に覚悟は決めたぞ。もう何が来ても怖くない。さっきみたいに「は?」みたいなマヌケみたいな回答はしない。
「じゃあ、この入部届にサインを」
そう落ち着きのある方が俺に、入部届とペンを差し出してきた。俺はそれに自分の名前を書いて彼女に渡した。入部届を書く際に、部活名を書く欄があったので、
「そういえば、ここの部活名って、、、」
そう聞くと
「そこは後でこちらが書いておきます」
と落ち着きのある方がいう。いや、怪しすぎて少し疑っているんですが、大丈夫なのかな、この部活。
入部届を落ち着きのある方が受け取った途端、赤毛が
「よーし、部員ゲット♪」
なんか、騙された気分がするのだが、、、そう感じていると赤髪、落ち着きのある方、あの男が俺に向かってこう口を揃えていってきたのだ。
「ようこそ、俳句部へ」
俺は覚悟を決めていた。が、この言葉がやはり出てしまった。
「は?」
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