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洗い物と風呂掃除が終わり、お湯が沸くまで二人は任天堂から発売されていたマリオカートをプレイした。激しいデッドヒートを繰り広げる中、「ピッピッピッピッ」と風呂の湯が適量溜まったと知らせるブザー音が聞こえてきた。
一般的な大学生の一人暮らしの部屋は1Kタイプ。風呂は水道の蛇口からお湯を出して浴槽に溜める。風呂に追い焚き機能や適量の湯が溜まると自動的に止まり、通知してくれる機能は備わっていないことが多い。
秋吾の家の風呂も同様であったが、夏美の家のそれは、追い焚き機能こそないが、浴槽に適量溜まると蛇口のお湯がストップし、風呂が沸いたことを(実際にはお湯を入れただけだが)知らせてくれる。
意外にも入浴好きな秋吾(風呂で汗をかく分には関係ないのである)は夏美の家にブルジョアな機能がついていることに当初は驚いた。いかんせん、ついつい、湯を入れすぎて無駄なガス代、水道代を発生させている。
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