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ややあって、俺の家は大渋滞状態だ。真由も含めるといつもの8人。 勇騎、美穂、耶俥、西園寺、凪川、輝…。 皆、真由を助けるために駆けつけてくれたのだ。 「真由…。」 苦しむ真由の手を握る輝。普段なら真由に近づくなぁ!とか怒るところだが、今は純粋に感謝しか湧いてこない。 「…ここでボサっとしてても仕方ねぇ…ゲムデウスとかいうボスは何処にいる。」 「すまねぇ…それはまだ…」 肝心の病原体(ゲムデウス)が見つかっていない。 パラドが言うには普通のゲーム病以上に進行が早いのだ。グズグズしてれば真由の命が…。 「…よし、ゲムデウスを見つける方法を思いついた」 光明をもたらしたのは勇騎だった。 「どうするつもりだ?」 パラドが問う。 「パラド…お前にも協力してもらう。桐生戦兎(天才物理学者)の知恵を受け継いだ俺の力…見せてやるよ」 勇騎が見せるのは戦兎(ビルド)永夢(エグゼイド )のジュエル。 その場でボストンバッグから取り出した機材を設置していく。その真ん中には、血圧計のようなものが置いてあった。 「…パラド。この中に腕突っ込め。お前からバグスターウイルスを採取して、ゲムデウスの痕跡を追う。」 「わかった…!」 ニヤリと笑ったパラドと勇騎が手を取りあった。 その瞬間だった。 「…っ!」 突如勇騎が苦しみ始める。 それと同時に、ポケットからこぼれ落ちたジュエルが輝き始めた。 「…そういう事か」 どこかパラドの納得したような笑み。 「勇騎!どうしたの!パラド!勇騎になにしたの!?」 まさかとは思うがバグスターウイルスに感染したのだろうか。 だが、パラドの答えは予想をはずれていた。 「俺の“天才ゲーマーM”の力が勇騎に入り込んだ。これから勇騎は“ムテキ”の力を手に入れるんだ…!」 (オレンジ)翡翠(エメラルド)の光を放つ勇騎。その光は次第にマゼンタに変わり、そして黄金へと変わる。 そして…ジュエルに吸い込まれた光はその表面に、黄金のエグゼイドの姿を映し出した。
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