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「お前のソレに描かれてるの…ゲンムだな?」 先程拾いあげたジュエルを目敏く見る男。 「…コイツを知ってるってことはエグゼイド…永夢の仲間か?」 「…パラドだ。俺はアイツで、アイツは俺だ」 …自己紹介に混じってなんか妙なことが聞こえたが、今重要なのはそこじゃない。 「お前がここに居る理由…聞かせてくれるか?何か力になれるかもしれない」 「…わかった。」 パラドは語り始めた。 この世界に来るまでの物語(ストーリー)を。 ______________________________ 「またバグスターの大量発生なんて…!」 「ゲンムはもう居ない…!なのにコイツら…!」 とある廃工場。そこで俺と永夢はバグスターウイルスの鎮圧にあたってた。 『マイティアクション!エーックス!』 『PERFECT PUZZLE…!』 「大「変身!!」」 『レベルアーップ!』『Dual up!』 『マイティマイティアクション!エーックス!』 『パーフェクトパズル…!』 俺はパラドクス、永夢はエグゼイドに変身してバグスターを倒し始める。 そこにアイツは現れた…。 「久しぶりだな!Mr.エム!Mr.パラド!」 派手な着物を着込んだ壮年の男。 見間違うはずもない。 「ジョニー…マキシマ!」 「ゲムデウス…!」 何故奴が生きている。 「私は蘇ったのさ…!最高にcoolなゲームを実現させるために!」 「させない…!お前の運命は」 ハイパームテキガシャットを構える永夢。 「俺が変え…」 装填しようとしたその刹那。 永夢だけの時が止まった。 「…なに!?」 驚く俺の目の前に現れたのは…! 「クロノス…!?檀正宗か…!?」 ゲムデウスの隣に立つのは紛れもない仮面ライダークロノスだった。 「違いますよ…確かに仮面ライダークロノスではありますが、私は檀正宗ではない…。ナイメア・デシーヴと申します…。以後、お見知り置きを」 「ふざけんな!永夢を解放しろ!」 『マッスル化!鋼鉄化!高速化!』 『PERFECT…CRITICAL COMBO!』 放たれた一撃は確実にクロノスを捉えた。 だが…。 「全く…レベル50の貴方があの愚者(檀正宗)ではない(クロノス)に勝てるとでも?」 「な…!?」 『キメワザ…!クリティカル…クルセイド!』 死…。 それが形になろうとしていた。 技を喰らった俺は倒れ伏し、永夢は時を止められたまま…。 「永…夢…!」 そのまま俺の意識は闇に堕ちて…。 ______________________________ 意識の覚醒は突然だった。 「…っ!パラドは…!パラドーーーーーー!」 宝生永夢の周りにはもう誰もおらず、半身と言えるパラドもいなくなっていたのである。
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