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「…俺、神崎俊哉ってんだ。御察しの通り俺も仮面ライダーだ…!ゲーム好きのな」
“ゲーム好き”というキーワードに反応するパラド。
「やるか?」
こういうのを花が咲いたというのか。良い笑顔だぜコンチクショウ。ちょっとかわいいと思っちまった。
「あれは、ガンバライジングか?」
「あ、ガンバライジング知ってんだな…でもカード切れ…」
言いかけたときになんと良いタイミングか…。
カードの補充係の人が申し訳程度のカードだが補充していった。
「よし!やるか!!」
「ああ!ガチでやりあおうぜ!」
「よぉし!カード好きなの選べよ」
「心が躍るな!!」
ここから施設が閉まるまでプレイし続けてしまったのは嬉しくも恐ろしい誤算だった。
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「こんな遅くまでどこいってたのよ!!!カミナリ落とすぞ!」
当然のごとくまゆまゆのカミナリが落ちた。
「スミマセンデシタ」
客人がいる手前、カミナリは一発で済んだ。
「…貴方は?」
見知らぬ無関係な人間と俺が遅くまでフィーバーするということがイメージが湧かないのか、ちょっと警戒気味にパラドに質問する。
「俺はパラド、神崎やお前と同じ仮面ライダーだ」
「え!!!?」
正体にも驚いたんだろうが、一番はいつ仮面ライダーだと看破したのか、である。
「ポケットのそれ…レーザーの力だろ?」
見れば制服のポケットからわずかにジュエルがのぞいていた。
「それだけで分かったのかよ…観察力ハンパねぇな…」
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