カツサンド36切れ

カツサンド

パン耳をそぎ落とした白い食パンとパン粉をつけてカリッと揚げた豚肉。
ウスターソースとマスタードを混ぜた特製ソースを使い、真っ白な面を少しづつ塗りつぶす。食パン2枚にソースを塗り終え、揚げた豚肉を挟めば「ごく普通のカツサンド」の完成だ。
後はただがむしゃらにかぶりつく。それだけでいい。それがいい。そして「普通のカツサンド」がいい。
僕はカツサンドが大好きだ。
どの位好きかと問われれば、死ぬ直前の最後の食事はカツサンドと迷いなく答える。それどころか、死ぬ直前ではなく死ぬとわかった時点で毎食カツサンドを食べたいと切に願う。死ぬとわかっていれば病気など怖くない。
ああ、カツサンドが食べたい。
僕はカツサンドが至上の食べ物だと思っている。
そしていつか、僕は生まれ変わるならカツサンドとなり、カツサンドの美味しさを一人でも多くの人に広めたいと本気で思ってる。

カツだけではない。
パンだけでもない。
パンとカツ、両方が揃って初めてカツサンドという。
「豚肉は美しい。そして全ての豚はカツサンドの為に生まれてきた」
世界の主食がカツサンドになればいい。そうすれば、人間も食肉用の豚だって幸せなはず･･･だ。多分。