第7話 絡まり合う心

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「大雅はねぇ、その子と結ばれないからって、好きでもない女の子と付き合いまくってみたり、喧嘩してみたり、授業サボってみたり、しょうもないことばっかやってんの。バカすぎでしょ? 大雅はあの子と結ばれない限り、ずーっとこんな感じだよ」  虹乃さんが私の隣で、深いため息をついた。虹乃さんは恋野くんのこと、心配してるんだ。だから毎日ここに来て…… 「あっ」  すると突然、虹乃さんが立ち上がった。 「おーい! 優雅!」  虹乃さんが渡り廊下に向かって、大きく手を振る。見るとそこに恋野くんのお兄さんの優雅さんがいた。 「じゃ、またね、紅子ちゃん」 「あ、はい」  虹乃さんはにこっと私に笑いかけると、優雅さんに向かって走って行った。そして優雅さんにぴったり寄り添って、その腕に自分の手をまわした。
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