第1話 猫神さまと運命の赤い糸

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「はぁー」  家に帰って、ベッドの上で息をつく。  本当に今日はサイアクの日だった。食べようと思った焼き芋は猫に取られちゃうし、転んで膝は怪我するし。  私はじんわりと血がにじんでいる膝小僧に、絆創膏をぺたっと貼る。  そういえばさっきの人の傷、大丈夫だったかな。  きっと神さまの前で悪いことばかりするから、罰が当たったんだ。  そんなことを考えながら、どさっとベッドにあおむけになる。 「疲れた……」  そのまま目を閉じたら、いつの間にか眠ってしまった。
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