配信依存症 2

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配信依存症 2

家に帰ってくるなり僕は自分の財布の中身を見た。配信では貧乏を売りにしているが事実、リアル貧乏だからだ。本当にお金がなく、バイトをしながら生きている。 僕はもう32歳だ。そんなおっさんの歳になってもバイト三昧なのだ。そして愚痴を言っている。配信で。だからか今では配信では『こどもおじさん』と言われている。 「はあ……今月もキツい。ギャンブル枠しすぎたな」 僕はギャンブルをやる人間だ、配信でもリスナーの前でギャンブル配信をしている。リスナーからはギャンブル中毒と言われてるが、関係ない、僕が働いたお金だ。何に使おうが勝手なはずだ。 「今月はガス代を滞納しよう……」 しかし、ギャンブルはお金がかかるために公共料金を結構滞納しているのも事実。しかし、滞納は慣れすぎて感覚が麻痺しているのか別に危機感を感じない。ガスが止まったときもあったがIHで料理をすればいいし風呂なんか入らなければいい。そういうものだ。 Twitterを見ると『配信はよ』『即日だ!』『予約なんて意味ねーんだから即日』と書いてある。コレは嬉しい悲鳴だ。皆が僕の愚痴を聞きたがっているんだ。僕の配信を待っているんだ。そう思うと滞納なんて構わない。そう思った。
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