5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
プロローグ
「 先生、あの…、
流れ星…、
流れ星を観にいきませんか?」
研究室で論文の仕上げ作業を行っていたときに、かかってきたキミからの電話。
「 流れ星って双子座流星群のことかい?」
確か極大は昨日だったはず。
「 そうです。
今日もまだ結構流れるみたいなんで…」
遠慮がちに誘うキミ。
「 うん、いいよ。一緒に観ようか。」
キミからの誘いを私が断る理由はない。
「 じゃあ、地面に寝っ転がって観られるようにシートを持っていきますから。
あっ、ちゃんと暖かい格好してきて下さいよ。」
少しはしゃぐキミの声、
電話なのにキミの笑顔がみえた気がした。
最初のコメントを投稿しよう!