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あとがき
あとがきというものを書いてみたくなりました。これを読んでいる方はおそらく字に濡れてを読んだ方だとは思いますが、読んでないよ〜という方は是非読んでみてください。
よく恋人として大切なのは趣味が合うことなんて言いますけれど、今回の主人公とヒロインは官能小説をきっかけにぐっと距離が縮まるといった内容です。
官能小説と聞くと「エッチな小説!セックスだ!いやらしい!」と思う方いらっしゃると思いますが、別にそれだけでは無いんですよ。要はオティンティンがおマンマンに入っていなくても官能小説なんです。すっげぇ字面。ティンとマンて。
要はこの作品、別にセックスしてないわけです。アダルトビデオのジャンルでいうと相互オナニーみたいな感覚でしょうか。私もするからあなたもして!私メイ!みたいなね。
この作品のポイントとしては、ものすごくどエロなシーンがないという点です。あっさりと読めることでしょう。
さらには図書館という場所も非常に官能的です。あの静けさを強要された空間で、黙々と官能小説を読む、そこで好きな女の子に話しかけられたものならもうたまらんでしょう。そもそもこの話はエッチな要素がなくても成立します。しかしそこにあえてエロを放り込むことで性愛文学となるわけですね。
タイトルの字に濡れてはその名の通り、惹かれあっていく2人が字をきっかけに濡れていくんですよ。分からない?ほら、あそこが濡れるってことだよ、言わせんなよッ!
青春って意外とそんなに発展しないじゃないですか。これは僕の悲しい経験談なのであれですが。いい感じの雰囲気だな俺たち〜とかあってもそこから発展しなかったり、好きな子いるけどどうも話しかけられない…っていう状態が続いて卒業してしまうとかね。だからこそこのお話では、その均衡状態をぶっ壊すインパクトが欲しかったんです。そして、選ばれたのは、官能小説でした。
これは後日談みたいな感じになりますが、おそらく2人は卒業してから特に発展することなく自然消滅すると思っています。でも人の恋愛なんてそんなもんじゃない?結局何で惹かれあっても長続きするかどうかは両人の問題です。あくまで今回のお話では2人のきっかけを書いたに過ぎませんから。
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