prologue

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あの日、私は初めて殻を破ったんだ。 いつもいつもお母さんとお父さんとお兄ちゃんに守られている世界から思い切って飛び出してみた。 そして目の当たりにしたのは、自分の弱さを再確認する為の光景だった。 ―――知らないおじさんが私に拳銃を向けていた。 vivan・balで貰った宝石を全部寄越せと言ってきて、言う通りにしたら、今度は顔を見られたから殺すと勝手なことを(のたま)う。 私の後ろで怯えているアリアの手を握りながら、自分の浅はかさを知った。 私はずっと守られているだけのお嬢様で、きっとそのまま与えられる幸せの中で生きていけば良かったのかもしれない…と、一瞬にして後悔した。
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