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翌日の木沙家。
日曜朝の風景。
「あれ…パパ、冬樹おじちゃんは…?」
寝ぼけ眼の真琴が、目をこすりこすり茶の間にやって来た。小学校に上がってからの真琴の部屋は、元々俺の部屋だったこの隣だ。
「冬樹?昨日タキの店からタクシーで帰ったよ」
「なんだ〜つまんない」
真琴は自分の定位置、コタツで新聞を読んでいる親父の膝に潜り込む。
「マコは冬樹が気に入ったんだな。プレゼントいっぱいもらったもんな」
「うん!そんでね、おじちゃん優しいもん」
そう親父と話す真琴。おや、うちの娘はずいぶん現金だこと。
無理もないか、昨日の夢のようなプレゼントの山の後だ。
「マコね、冬樹おじちゃんが三番目に好き〜!」
【ブ、フォッ!!】
思わず飲んでたコーヒーを吹き出した。
俺の順位、さり気なく落ちてるじゃんかーーー!!
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