絆の行方

1/15
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ

絆の行方

場所は変わって京都 「ここが、壬生浪士組・・・・」 灯華が八木邸の前に立っている 「あの、うちに何か?」 入り口で見張りをしていた隊士が声をかける 「済まないが、近藤さんに取り次いで貰えないか?」 「分かりました」 すぐさま中へ走り去ってます 「あっ、ちょっと」 名前は聞かなくていいのだろうか しばらくして中に通される 「近藤さんは用事で外に出ている、もう少しで戻るがなんのようだ?」 愛想のない男が文机から顔も挙げずに言い切る 「おいおい、相変わらずだな土方さん」 その声に弾かれように男が顔をあげた 「・・・・・・灯華、なのか?」 「他に誰だって言うんだよ」 笑いながらその場に腰をを下ろす 「久しぶりだな」 「あぁ、」 何か言いかけてそのままやめる まず言わなければ行けないことがある 「何も言わず出ていって済まなかった」 バツの悪そうな顔で灯華が謝る 「無事で何よりだ」 なんだかんだこの人は優しい 「千明も元気にしてるか?」 土方はてっきり一緒にいるものだと思っていたようだ 「あー、訳あって今は一緒に居ないんだ」 そうか、と土方の眉間に少しシワがよった 「灯華?」 いきなり中庭の方から声が聞こえた。 「総司、一」 振り返った灯華の目に入ったのは、懐かしい二人の姿だ 「大きくなったなぁ。」 灯華が試衛館を出た時よりさらに背が伸びていた ぐしゃぐしゃと二人の頭を撫でる 「もう、そんな年でもないぞ」 少し不服そうに斎藤が声を上げる 「悪い悪い」 続けて、原田が廊下から覗き込み、後から藤堂と永倉も顔を出す。 「灯華じゃねぇか」 「うぉぉ、久しぶりだなぁ」 「ったく、何してたんだよ」 あっという間に試衛館での仲間に囲まれる みんなで集まるには多少狭いため、土方の部屋を移動し、広間に集まる。 用事から帰って来た近藤さんと山南も一緒だ 「いやぁ、また灯華に会えるとはな、実に嬉しい」 近藤が心からの喜びを表す 「えぇ、そうですね」 穏やかに、けれどやはり嬉しさを見せながら山南が微笑む
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!