切株の穴

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 僕はあたりを見渡した。すると、ゴミ箱と化していたはずのムクノキの切株に外灯の光が直射して、神々しいほどに輝いて見えた。僕は雀を手のひらに乗せると、切株にいざり寄った。  ゴミを取り除いて土を埋め、その子を埋葬すると決めた僕は、穴の中を覗き込んだ瞬間、あっと思った。  穴にはゴミが消えていて、ピンク色の紙袋だけがあったからだ。
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