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「これからのオレの道……?」
「そうだ。もし名を取り戻して生き還りたいなら、名喰いを倒せばよい。それについては、補佐もつけるつもりだ」
オレは、生き還りたい……のか?
どうせ生き還ったとしても、また地獄のような日々が待っているだけだ。それなら一度死んだと思った命、このまま地獄にいてもいいんじゃないのか__。
「オレは別にこのまま此処にいても、何も文句無いです」
閻魔の顔は、明らかにオレを憐れんでいる。
お願いだから、そんな目で見ないでくれ。
「そうか、生き還りたくないと申すか」
「はい」
オレが短く答えると、閻魔は一頻り唸っていたが、何か思いついたようにパッと顔をあげた。
「お前、天国とはどのように思う?」
いきなり天国の話!?
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