地獄の入り口

2/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
両親が若くして事故で他界した。多額の借金が有ることがわかって、相続放棄をしたのにもかかわらず、何故か毎日取り立て屋に追いかけられ、学生のオレには、どうにも出来なかった。 助けてくれる大人は、誰もいない。 親戚連中も、見て見ぬふり。 限界がきたオレは、自ら命を断った。 はずだった。 気づくとオレの前には、死んだはずの両親が立っていた。 そして、あり得ないことを言ってのけたのだ。 「いや〜、お前までここに来るとはなぁ。ここは、地獄の門。言わば、地獄の入り口だ」 ……は?
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!