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「あぁ、悪かった」
「ごめんね。……あっ」
簡素な謝り方をしたあと、何か思いついたように母さんが声をあげる。
「魂浄化係のツネさんに、これからの事を訊いてみたらどうかしら?」
魂浄化係? なんだそりゃ。
オレは訝しげに父親を見た。
「ああ、あの人になら直接電話できるしな」
地獄にも電話があるんかい!
ツッコミどころ満載だが、とりあえず黙って様子を伺う。
「ちょっと待ってろ。今訊いてみるからな!」
何やら得意げに言うと、親父はスマホをどこからか取り出した。
いや、正確には、スマホが空間の歪みから現れたのだが。
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