地獄の入り口

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「もしもし、ツネさん?」 『なんだい、もう少しで着くから待ってな!』 オレにも聞こえる声で、ツネさんとやらが親父に話している。 「待ったかい」 「うわあああああ!!」 間髪入れずに声がして、目の前にツネさんであろう人物が現れた。 驚きすぎて尻もちをつくオレ。 オレを一瞥すると、多分ツネさんは溜息をついた。 「さぁ、坊っちゃん。ついてきな」 「ツネさん、息子はどうなるんですか!?」 母さんが青ざめる。 「なんてことはないよ。閻魔様のとこに連れて行くだけさ」
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