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自然体 その1
季節は春、世の中の人々はゆっくりとまったりと新しい一年に向かっているだろう。
だが俺はそうは行かない。家族の朝食作りがある学校がある部活があるボランティア活動があるバイトがある家族の夕食作りがある。そんな暇はないのだ。
今日も朝の目覚し時計が鳴って俺は急いで家族の朝食作りに動いた服を脱いで制服に着替えエプロンをし、家族の父と母と妹と俺と祖母の5人前だ。
ご飯は昨日炊いてある。大きめのフライパンに少量の油を垂らし、目玉焼きをまずは3個入れ、ウインナーを6本入れた。
まずは忙しい父と母と妹の分だ。俺と祖母は最後だ。弱火にし焼き、もう片方の鍋に沸騰させている所には味噌を入れわかめを入れ豆腐とネギを入れた。
サラダも作りたいところだが時間が無いので簡易的なスーパーのサラダセットで間に合わせた。
そして出来た味噌汁を三人前と目玉焼きとウインナーをサラダに添えてまずは一つの過程が終了。
起きた家族が、挨拶をしてテーブルに座り食事を始めた。
俺はそうは行かず自分の分と祖母の分も作らなくてはいけない。
「兄貴、本当に忙しいね」
妹の凛が言った。
俺はその言葉を無視して作り続けた。コレが俺の日常茶飯事の一コマだ。
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