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『かーける!』
『っ…どうしたの?急に』
颯は今、俺の家から車で30分程度のところで一人暮らしをしている。
突然、俺ん家に来ては…
『あぁ〜、お前は可愛いなぁ』
なんて言って、俺の身体に抱きつく。
小さい頃は、その事に特に疑問もなく、颯お兄ちゃん、なんて言って懐いてい
たが…。
高校に上がる頃には
『やーめーろーっ』
と言いつつ颯の身体を押し返したりして…。
『何っ⁉︎反抗期っ⁉︎』
『…はぁ』
『昔は俺の後を金魚のフンのごとく付いてきてたのに…』
『いつの話してんだよ‼︎てか、身体触んな!』
と、毎度こんな感じで顔を合わせていたのだが…。
ある時、
『翔くん』
『…(T_T)』
『Σ(゚д゚lll)そんな顔しないでよ⁉︎』
『キモい』
『Σ(゚д゚lll)なんてこと言うの!そんな言葉を言うような子に育てた覚えはありません!』
『育てられた覚えはない!』
『いーやっ、翔のおむつを変えたのは俺だし、翔のお漏らしの後処理をしたの
も俺だし…』
『ホントやめろよ⁉︎いつの話してんだよ!』
『あー。あの頃の翔は可愛かったなぁ』
『(T_T)』
『あっ!昔も今も変わらず可愛いよ!💕』
『…はぁ』
こんな状態の颯に何か言う気力がなくて…。
颯に背を向けて立ち去ろうとしたら、
『翔…』
名前を呼ばれて抱きつかれ、抵抗する間も無くそのまま襲われた。
酷くない⁉︎
なんの断りもなく、襲われたんだぞ?
で、行為の後の颯の弁解が「可愛かったから我慢できなくて」だぞ?
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