俺の彼氏

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「翔〜?」 颯が俺の顔を覗き込む。 初めてを思い出していた俺は今、どんな顔をしているのだろうか。 颯は目を見開いてる。 「翔くん。もう怒ってないの?」 「怒ってるよ!」 「えー?そんな事ないよね?」 「なんでだよ?」 ニヤニヤしている颯。 「えー?だってさぁ。顔赤いよ?」 「へっ?」 顔が赤い?そんな事ないだろ。 「さっきまでのこと思い出してた?」 「なっ⁉︎ちがっ」 「じゃあ何?」 「ゔっ…。別になんだっていいだろ」 これ以上追及されたくなくて、颯に背を向けて逃げようとしたのだが…。 「ふーん?なら翔の身体に何をしてもいいよね?」 「はぁ⁉︎ちょっ…」 俺が逃げられないよう、後ろから腕を回し、俺の服の中に手を差し込んでき た。 「な、何してんだよ⁉︎」 「えっ?何ってナニ」 「っ…。やめろよっ」 颯から逃げようとジタバタするが同じ男のはずなのに全然逃げられない。 なんで⁉︎ 焦っているうちに、どんどん颯の手が進む。 お腹から脇腹をゆっくりと手が進む。 「は、ぁ…」 撫でられているだけなのに、快感が引き出される。 「ま、じで…やめろよっ」 「なら、なんで顔を赤くしてたの?」 「っ…。付き合い始めたきっかけを思い出してただけだよっ」 そう言った俺に、 「可愛いやつ。あー、翔のお初は美味しかったなぁ」 なんて言って颯はさらに手を進め、普段気にもしない乳首を摘んだ。 「ぁっ…」 「ふふっ、可愛い声出すねぇ」 かぁっと顔が赤くなるのがわかった。 「や、めるんじゃないのかよっ」 「ん?俺はやめるなんて、一言も言ってないよ?」
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